始まり夏樹さんは1969年、30歳で小説を書き始め、2歳と0歳の子育てと締め切りに追われる日々を過ごしていた。 1976年、37歳で夫の転勤に伴い福岡から名古屋に移った後も、家事はお手伝いさんに任せ、5分を惜しんで机に向かう生活をしていた。 当時、極端な運動不足解消にゴルフを始め週1回レッスンを受けた。 そんな忙しい無理をした生活をしながらも、30代から40代までは風邪一つ引かなかった。 1985年、46歳で福岡に戻り子育てが楽になると同時に囲碁を始める。 その辺りから様々な故障が出始め、最初は耳鳴り、頭の奥でセミが鳴いてるような、あるいは古い蛍光灯が「ジー」となってるような音が絶え間なく聞こえ始め、慈恵医科大学の脳神経外科でCT検査を行うも、異常は認められなかった。 翌1986年47歳で腸閉塞で4回目の開腹手術。(34歳で卵巣嚢腫、と2回の帝王切開) 1987年家を新築。 1988年目の疲れと痛みで目を開けれなくなる(眼病は無く、眼精疲労との診断)その後目の状態は悪化、本も読めず、囲碁も目に悪いと制限、結果白黒の五指氏が悪いと考えグリーン囲碁を発案。 1991年ミステリー以外の小説を連載、1993年同じくミステリーでない長編を執筆雑誌の締め切りに追われる。 1992年東京歯科大病院の眼科を受診、原因をドライアイと診断される。 1993年54歳の1月20日の朝、デスクに腰掛け仕事を始めようとしたとき、「腰が怠いようなつらいような何とも言えない頼りない感じで、腰かけているという姿勢がどうにも耐えられなくなって立ち上がってしまったのである。 何回か座りなおしてみるが、どうしても我慢できない。腰は痛くもかゆくもないのだが、ただ腰かけていることが出来ない。 ・・・・これが腰痛との戦いの始まりになった。 |